中古車の在庫リスク(感想)

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冒頭のタイトルを読んで、まず初めに思い浮かんだのは、在庫=店舗を持つことで生じるリスクの大きさがイメージに浮かんだ。

 

だが、自らの先入観に囚われないために、一度頭をクリアにしてから記事を読み始める。

 

この記事からそのまま抜粋すると、中古車の買取価格は、だいたい60パーセントが相場だそう。

 

確かに、この数字をみるとだいぶ上乗せしているように感じる。

 

業者がぼろ儲けしているだの、ぼったくりだの言われてもなんら不思議ではない。

 

だが、これはもしかして木を見て森を見ずかもしれない。

 

なぜなら、中古車販売店が中古車を買い取ったところで、すぐ新たな消費者の手に渡るとは限らない。

 

もちろん、人気のある車だと需要も増えるため、その限りではないが、需要と供給がつりあわない場合の車は、いつまで経っても売れない可能性の方が高くなる。

 

せっかく買い取った所で、売れなければ商売上がったりである。

 

また、この記事にもあるように、中古車を買い取った後のメンテナンスはつきものなので、そこで従業員の給与も新たに発生する。

 

自分個人の考え方としては、なんといっても店舗維持が第一優先なのだから、先ほどの60パーセント上乗せの額も細かく分析していくと、妥当な金額なのではないだろうかとさえ思ってしまう。

 

理由としては、仕入れた中古車が売れない期間も含めて、〈中古車の仕入れから売れるまでを考慮した場合の価格設定=店舗維持に余裕を持たせる期間〉と考えたら十分納得がいく価格設定なのではないだろうかと感じる。

 

そうなると、この記事の中古車の買取価格が60パーセントでぼったくりというのは、何とも既成観念にとらわれた考え方なのではないだろうか。

 

だが、販売店と消費者側にそのような見解の相違が生じてしまうのは、消費者側が中古車販売店の仕入れから販売までの流れに対する仕組みを知らないところにあるのではないだろうか。

 

もっと中古車販売店側も仕入れから販売までの流れを、積極的に消費者側に伝えてもいいのではないだろうか。

 

もちろん、中古車販売店以外にも購入方法はたくさんある。

 

ただし、自分で不慣れな手続きをやらなければいけなかったり、中古車を安く良い状態で購入するためのノウハウを自分調べて手に入れなければならない。

 

この記事を読んでいくにつれ、中古車販売店で良い車を購入できることは素より、購入後の安心感も備わっているのだから、少なくとも消費者側は大きな痛手を負うことはないのではないだろうかと感じた。

 

ましてや、自分自身が車関係に詳しいか、販売店同等の知識を持つ知り合いがいない限り、中古車選びは難しいような気さえする。

 

その辺りも踏まえて考えると、消費者側も行動に移しやすいのではないかと感じる。

この記事では、中古車販売店側と消費者側の側面が垣間見え、中古車販売店の在庫管理の大変さが、まざまざとまぶたに浮かぶようであった。

 

まさに、今後の市場戦略をどのように乗り越えていくのかが、中古車販売店存続の大きなキーワードのように感じた。